初めに

一人からの開業、経営者ごっこだった

2013年4席の小さな美容室を開業、スタートの時点で経営者ごっこが始まっていた

2013年、4席の小さな美容室を開業

当初は経営なんてわからないまま、売上作る自信もあったし、
売上が上がれば利益は出るだろう・・。

そのくらいの感覚でした。

気分的に1人でやっていくつもりでした。
人件費を払える余裕もないだろうし、そんなに甘くないだろうと。

当時はそんなレベルのマインドでした。

ただ今でも、僕の中で変わってないことがあって、お客様が不快な思いをすることが大っ嫌いだった僕は理想のサロンを創ろうと猛爆進(笑)

いろんな理想を掲げて走り出したものの、ふと思うとプレイヤーとしての実力と経営者は全く別の職業にチェンジしたってことに数年後に気付く。

実際売り上げは上がったし、(個人力依存)利益は出ていたけど、
一人営業の怖いところってやっぱり甘えが出ることですよね。

今日はもう遅いから、片づけは明日で・・・
今日は予約少ないから、ちょっと早く閉めよう。
少し時間あるから、スマホゲームしようっと・・。

一人でずっとするはず(自分にはできるわけないと思っていた)なのに、
席数はなぜか不思議と4席。

心のどこかでは、人を増やしたいって思ってたのかも。

一人が気楽でいい!性分に合うって方が僕は本当にすごいと思う。
下手な経営するくらいなら、一人の方がおすすめ。

開業したてのサロンは
席数4席、シャンプー台2台、スタッフルームは1人用の狭いスタッフルーム。

今思うとよくわかってないままの新規出店。

今思うと突っ込みたい、一人でするの?仲間集めるの?って(笑)

経営の数字というものが何もわかってなかった

自信から来た値段設定、あんたよくやったよ(笑)

最初から完全予約制のお客様単価¥12,500設定の強気(笑)


カットカラー¥12,500
パーマ¥17,600
ストレート¥20,000

なかなかやるなこいつと過去の自分に言ってあげたい(笑)

経営においても、なにもバックボーンのないままの強烈な船出(笑)

広告費いくらかけたらいいかなんて、過去の僕に聞いてみてください。

きっと「雰囲気」とかよくわからないこと言ってたと思う。
今度見かけたら叱ってやってください(笑)

スタッフが増えていくごとに減っていく預金残高

経営の数字が見えない恐怖、おまじないの言葉、頑張るしかないとかいう始末

一人だったら売り上げも上がってたけど、2人目、3人目とスタッフが増えていき、利益も急ブレーキ。

経営が分かってなかった。

美容室の経営者ごっこを2~3年してました。

結局仲間集めたかったのか、って自分に気付いた経営1年目。

一人でやってるときは夜の遅い時間まで営業受けてたな~。

深夜12時を過ぎたこともありました。

広告費とか材料費、支払日が来るたびに恐る恐る見る預金通帳。

これだけお客様来てくださってるのに、

これだけ頑張ってるのに増えるどころか減る預金。

恐怖を感じると同時に、ATMが間違ってるんじゃないのかと思う自分(笑)

間違っててくれとすら思ってた(笑)

経営者ごっこから経営者へ

素敵な経営者さん達との出会い

開業して3~4年経って、素敵な美容室経営者さんと出会い、

【美容師と経営は別物】と感じました。

全く違う職種に就くくらい違います(笑)

すぐ理解できるものじゃなくて、経営の数字っていう物の、端っこの方に触ったっていう感覚でした。

本当の船出

経営の数字という希望の光が降りてきた

ここから僕は数字に対して強くなっていきました。

なぜ広告費は〇円なのか、またいくらかけないといけないのか。

ご新規様は必要数だけでいいことも解ってきました。

昔の自分だと多いほうがいいに決まっていると思っていたものが、適切な新規数があるということ、

また、人件費や、仕入れ等、なんとなく、先月がこれくらいだったからと言う数字からから、理由のある数字へと。

何をどういじれば、どのくらいの利益が出るのか、どのタイミングで人を何人雇い入れるのか。

そんな経営の数字が楽しくて楽しくて、未来って数字からも創ることできるんだなーって。

開業7年でようやく1億到達

遅いのか早いのか。サロンの文化を大切にしてきた

開業7年目で、ようやく1億到達。。。

遅いのか早いのかはそれぞれだけど、この七年間で一番大切にしてきたのは、

サロンの文化造り。

どんなサロンにしたいのか、そのためにどのように運営していけばいいのか。

いろんな考えを持った人たちが集まって、スタッフが皆努力し。

でも、スタッフの努力の方向が間違うと、

『そうじゃないんだよな~汗』

ってよくありました。注意をしないといけないんだけど、されたスタッフは『なぜこれだけ頑張ったのに叱られるの?』という納得のいかない事が多々。。。

そんな時に気付いたのが、ある程度しか会社のルールが決まってないってことに。

大体こういう時はこうする、とか。

大体とか、こういう感じ、が多かった。

部活で例えると、ボクシング部と、サッカー部が一緒に混ざって運動しているようなもの。

ボクシングは殴っていいし、サッカーは蹴っていい。

ボクシングは殴ってポイントもらえて、サッカーはゴールして点数もらえる。

お互い頑張ってるスタッフの中に、全員一律のルールがないと、怖くてそんなスポーツできないってことに気付いた。

経営計画書の誕生

脳からの電気信号で体が動くように、組織づくりに勤しんだ

会社のルールを明記した、経営計画書。

これを全社員に配布し、運用し、未来を勝ち取る。

そんな一冊を造り上げた。スタッフが主体となりルールを作っていった。

僕が生きている意味

集団から組織へ、その先にあるもの

スタッフの人生預かって、自分の人生も賭けて挑むこの生き方、
こんな感じの僕だけど本当に一つだけ気づいた事があって、

組織の力って本当に強いって感じた。

急なスタッフの体調不良に配慮してあげれたり、
利益率は同じでも利益という数字が全く違ったり、
広告費も大きくかけれたり。

なによりも、頑張れば頑張るほど、返ってくるリターンが大きく、
努力しても変わらない環境ではなく、やればやるほどできることが増えていくことが何よりの収穫だった。

僕にはできないことが多く、道は切り開けても開いた時の残骸の処理が苦手で、後ろを振り返るといつもスタッフが道を整備してくれてて、
ほかのスタッフが標識を作り、また別のスタッフが誘導し。

隊列が長くなれば、スタッフが後ろから押し上げて来てくれる。
そんなスタッフに囲まれて、経営者をさせてもらってる。

そんな仲間達には、1人では見れなかった物、事、体験をさせてあげたい。
そして、そんな組織づくりをし、他サロンオーナーさん達と共に成功していく、きっとそんな仲間たちと沢山会っていくんだろうな。

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